自分を受け入れる
【伝えたいこと】
余計な見栄や小さなプライドは捨てて「ありのままの自分」を受け入れてみて下さい。心が「すぅー」と楽になります。背伸びしても、格好つけても、いつか無理が生じるだけです。嘘をついても、自分を裏切るだけです。
完璧な人間なんて、この世に存在しません。長所も短所も平凡なところも、全部まとめて自分の個性。この世にたった一つの貴重な個性。自分は自分。それでいいじゃないですか。
Thanks to Zachary Nelson for sharing their work on Unsplash
どちらかと言えば、自分の足元を見ず、理想ばかり追いかけているほうでした。
実力が伴っていないのに「やればできる」と根拠のないうぬぼれで自分を鼓舞するも、
やってみるとうまくいかない。頑固で見栄っ張りな性分なので、周囲の助言にも耳を傾けない。たまたま上手に事が運んで賞賛されたこともあれば、失敗して公然と批難されたこともあります。
でも本当に苦しかったのは、「自分の理想を実現できない苛立ちや焦り」の感情=自分自身との葛藤でした。
「他人は成功しているのに、自分は何てふがいない。こんなに努力しているのに、何で夢が実現できないのだろう。」
いつもイライラしていました。自分の理想を追いかけるばかりで、他人のことには関心なし。当然の如く、周囲からは距離を置かれるようになります。「こんな崇高な理想を追いかけているのに、何で興味を持ってもらえないのだろう。」全くもって独りよがりな人間です。
そんな私が少しずつ変化するきっかけになったのは、東京訪問時に立ち寄った「相田みつを美術館」で手に取った著名な詩集の1ページを見た瞬間でした。
「 そのままで いいがな 」
最初は 「あ~、昔どこかで読んだか、聞いたことがある一言だな。」という単純な感想でしたが、間もなく心の奥深くで何かが反応し始めました。
「え、そのままでいいの? ありのままでいいの? いや、そんなはずはない。」
(疑問→疑念)
「あっ、そうか。いいんだ。背伸びしなくてもいいんだ!」
(閃き→受容)
Thanks to Fernando Brasil for sharing their work on Unsplash.
本当に一瞬でした。「すとん」と落ち込んだ感じ。肩の荷が下りたというか、安堵したというか。急に目頭が熱くなったのですが、周囲の目を気にして必死に涙をこらえました。見栄を張って理想を追いかけていた自分と「さよなら」できた瞬間です。
この詩の一言との出会いで、人生が本当に(良い方に)大きく変化したような気がします。今では「見栄は捨てて、誇りはキープ」が私のモットーに。