自分は「かけがえのない存在」
【伝えたいこと】
あなたは「かけがえのない」存在です。あなた以外にあなたの代わりはいません。もし今そんなふうに思えないとしても、「自分はかけがえのない存在」「自分は価値ある存在」と自分自身を毎日励ましてあげて下さい。少なくとも自分一人は自分の味方です。意識は言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣(当たり前)になります。
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人生が思うようにいかなくて苦しみ、次第に自信を失っていった時期がありました。「自分なんて価値のない人間だ。どうなってもいいや。」
他人に嫌われるのが怖くなり、相手に迎合するようになります。自信のなさを見透かされたように、会社の先輩や友人に振り回されるようになりました。からかいの的にされたり、使いぱっしりのようなことをさせられたり、好きでもないことに無理に付き合わされたり。なぜか悔しさは込み上げず、プライドは傷つき、苛立ちをギャンブルやお酒にぶつける日々が続きました。
そんな状態から立ち直るきっかけになったのは、地元の書店である本を手に取ったことです。
変わったタイトルだなと思い、ふと手に取りました。
目次にさっと目を通し、軽く読んだ第一章「転機のきっかけ」となる文章が書かれていたのです。
以下、「第一章 人間性を高める」の本文より一部抜粋
「 私たちが存在していること自体が奇跡である。 」
「あなたという人は、宇宙の隅々まで探し回ったとしても、稀少どころか、たった一人しかいないのです。」
「・・さらにあなたは、この世界の中で、あなたにしか果たせない役割をもっています。」
「・・そしてそれを発揮するとき、あなたは世の中に貢献するとともに、心からの幸せを感じるのです。」
プライドがズタズタでやけになっていた私の心に、何かが「すぅー」としみいり、目頭が熱くなりました。
- そうか「自分は価値がない」と自分で自分を否定していたからこんなに苦しかったのか。確かに自分という存在はこの世に一つだし、他人に否定されるならまだしも自分で自分を否定する必要はないんだ。
- 生きたくても紛争、事故、病気などで亡くなる命がある。自分は五体満足で今生きている(生かされている)のだから、簡単に人生をあきらめちゃだめだ。
- こんな自分でも何かの(誰かの)役に立ちたい。どんな些細な事でもいい、世の中に貢献したい。
自分の心の叫びが、はっきりと聞こえた瞬間です。
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著者の野口義則さんはコーチングのプロで、購入した本の中には、当時落ち込んでいた私にとって「至宝(励まし)のメッセージ」がこれでもかと書かれていました。
その時から、例え平凡でも、馬鹿にされても、嫌われても、それでも「自分はかけがえのない存在」だと努めて意識するようにしたところ、いつしか意識しなくてもそう思えるようになっていました。
そして、その頃には人生にさまざまな変化が現れていたのです。
今回はこの辺で終わりにします。関連するお話はまた別の機会に書きたいと思います。